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1 地域の特色あるまちづくり活動

「大谷第一子ども山笠」すみよいふれあいのある大谷第一


大谷あやめと共に、大谷を愛するふれあいのあるまちを次世代に

(1)大谷地区の概要
 大谷地区では、大谷まちづくり協議会地域活動部会の方々を中心に「戸畑あやめ公園」に植えられている戸畑あやめを大切に育てています。年数回の除草清掃作業、集会所の運営など当番を決め、管理しています。
 現在、「戸畑あやめ公園」と戸畑区内数箇所で可憐な花を咲かせているのが、「伝説の花・戸畑あやめ」です。明治末期までは戸畑区の原野で自生していましたが、その後の都市化により絶滅したものと考えられていました。ところが昭和33年に市民により発見され、以来、地域の人たちの手によって大切に守り育てられてきました。そして平成21年12月、戸畑あやめにアヤメの1新変種として「戸畑」の名を冠した学名「イリス・サングィネア・バラエティー・トバタエンシス」がつけられました。

戸畑あやめ


 戸畑といえば、国の重要無形民俗文化財に指定されている「戸畑祇󠄀園大山笠」。平成28年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。昼は山笠本来の姿といわれる幟山笠で、金糸銀糸の刺繍を施した格調高く華麗な姿をしていますが、夜には12段309個の提灯に彩られた光のピラミッドへと姿を変えます。7月の第4土曜日の競演会では4基の大山笠と中学生が担ぐ小若山笠4基の計8基が勢ぞろいし「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声とともに豪快に練り歩きます。

(2)大谷第一子ども山笠
 享和2年、1802年の江戸時代後期、戸畑地区に疫病がまん延した際に、神社に祈祷したところ、病が治り、これを喜んだ村人が今から203年前に「須賀大神」(スサノオノミコト)に対し感謝の意を表わし、祝山笠をつくって奉納したのが「戸畑祇󠄀園」の始まりといわれています。
 伝統を誇る戸畑祇󠄀園大山笠は、昭和31年に県文化財の指定を受け広く内外に紹介されることになり、町内に子ども山笠の設立を願う声が出始めました。折しも昭和34年4月天皇・皇后両陛下の九州行幸啓があり、提灯山笠の豪快にして絢爛たる姿を天覧に供し全国的に知られることとなりました。「よいとさ公園」一帯に4基の大山笠と4基の子供山笠が集結し、古式ゆかしい大織から「309個のちょうちん大山笠」に変身して競演会が開始されます。変身した「ちょうちん大山笠」は、鐘と太鼓に合わせ、威勢のいい若者たちが「ヨイトサ!ヨイトサ!」のかけ声で1トン近い大山笠を担ぎあげて運行する姿はまさに勇壮で周囲で見物する老若男女の血潮をも搔立てるものがあります。
 今年度、大谷地区では、大谷第一子ども山笠がこの大谷地区の戸畑祇󠄀園の唯一の行事となり、大谷小学校と連携し大谷地区全体の子供山笠として実施しました。コロナで中止になっていた4年間の影響で、小学生のはやし方の練習、てまりこの作成、篤志寄付のお願い、出仕のお願い等に多大の影響がありました。
 しかし、はやし方に参加した小学生は短い練習期間でしたが、ウェルとばたで開催された競演会ですばらしい演奏をしました。今後もこの戸畑祇󠄀園大山笠行事が実施され盛り上がっていくことを期待しています。

子ども山笠巡行1



(3)大谷夏まつり
 4年ぶりに開催された大谷まちづくり協議会主催の「第20回大谷夏まつり」が、7月21日(金)に開催されました。
 当日は猛暑にもかかわらず、戸畑祇󠄀園の初日ということもあり、会場となったお祭り広場は大勢の人でにぎわいました。大谷小学校郷土クラブの祇󠄀園囃子や、アロハアイナのフラダンスなどのアトラクションに会場は拍手が絶えませんでした。バザーのコーナーも、かき氷、ポップコーン、焼きそばやフランクフルトなどの美味しい匂いに誘われて、どのコーナーも盛況でした。

子ども山笠巡行2


 フィナーレは、ユネスコの無形文化遺産に登録された戸畑祇󠄀園大山笠の天籟寺大山笠、小天山笠の運行で、厳かな山笠の神事から始まり、昼山から夜山に姿を変える光のピラミッドの幻想的な光が、大谷の夜を彩りました。子ども山笠以上に「ヨイトサ、ヨイトサ」の掛け声に小天山笠、天籟寺大山笠が揃い会場も一体となり、盛り上がりは最高潮に達しました。
 また、「クリーンアップ夏まつり大作戦」をテーマとしていることもあって、多くの方のご協力で、ゴミのポイ捨てのない「大谷夏まつり」が無事に終了いたしました。

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